[PR]Id:lCIw祝烱銑悦x



河島英五さんからのお願い(名古屋)
1978年4月28日 、
名古屋市公会堂のライブ『てんびんばかり』で
「旅立つお前に」のMCです。

英五さんからのお願いの肉声2

---------------------------------------
ええ、ま、これはつまらない、
ええ、つまらない話なんですが。
つい先日、ええ、滋賀の方で
中学生の殺人事件がありましたけれども、
あの後、その、大人の人達は、
「その子供たちに、本当の殺意はなかったんだと、
そのマネごとというか、その、
本当の意味での、殺意はなかったんだ。
憎いから刺す、そこまでだろう」と
いうような意見がありました。
僕もなんかその、気分的に、
そうあって欲しいとやっぱり思っていたわけです。
その本当の殺意というのは
どういうものかわかりませんけど、
なんていうかな
とにかく、いつもいじめられている。
憎い、刺してしまおう。
その先を考えるだけの、なんていうか、
その先を読めるだけの人生経験がなくて、
その、いわゆるその大人が殺人、
殺し合いをする殺意ではなかった。
と解釈したかったわけですが、
今日の新聞に、その、十五歳ですか、
呼び出して、一度、刺して、背中から刺して、
死ななくて、けがをして、入院しておった。
その入院先に行って、めったづきにして、
殺してしまった。
もうこれは 殺してしまいたかったようです。どうも。

だんだんだんだんと、暴力事件が年の若い人の方に
移行していっています。
僕の周りにも、僕の周りに何人か、生活をもてあましている
中学を卒業したばかりの少年がいます。
みんな高校の受験を失敗したわけです。
もっと貧しい時代、貧しい時代といっても、
ほんの十年、二十年前ですと、
中学生から高校へ行かずに、家が貧しいので、
そのまま、働きにでるということは
あんがい珍しいことではなかったのですけど、
最近は、ほとんどの人が高校へあがるようになりました。
で、なんか取り残されたような、
もう一年あとに、きしてですね、
一年間、浪人生活をするだけ、
する気にもなれない、
また、そんなに家が貧しいわけでもないのに、
働く気にもなれない、で、
生活をもてあましているようです。
本当にもてあましているという言葉が
ピッタリくるような生活です。
つまらないことばかりやっているようです。
このままほっておくと、あげくのはては、
暴力団の手先になって、覚せい剤を売ったり、
自分が打ったり、しながら、
自分の人生をめちゃくちゃにしてしまうのじゃないかなと
恐ろしくなります。

少女、女の子に多い例のひとつに、
お父さんが許せないという人がたくさんいます。
お父さんが許せない、
お父さんに心配をかけるんだ、
そして、どんどんどんどん落ちていく人が多いようです。
まあ、これは、ほんの一例ですから、
男の子の場合も、女の子の場合も、
一概に、この中におさまりきりませんけれども、
なんか、そのお、周りの人たちが、
もしも、兄弟がいるのなら、家族がいるのなら、
もう少し、もう一歩、足を踏み入れて、
親身になって、愛情を持って、
聞いてあげられる人がいたら、
と思います。
もしも、皆さん、皆さんが、今、
そういう時期の方がいらっしゃるかもしれませんし、
皆さんの妹や弟、もしくは、皆さんのお子さんの中に、
そういう時期の そういう門をくぐりつつある人が
いるかもしれません。
どうか、みんなで一緒になって、
もしくは、一対一で、真剣に、
愛情を持って、接したいと思います。
生意気なことをいうようですが、
今から、歌う唄は、「旅立つお前に」といって、
家出をしていく少年と引きとめようとする母親の唄です。
(放送:1978年5月 FM愛知)



『てんびんばかり』TOPページへ
名古屋市公会堂(鶴舞公会堂)拡大
  
1978年4月28日 英五さんがライブ『てんびんばかり』を開催した場所です。英五さんはデビュー当時からこの建物が好きでした。

































[PR]q掴:3N15~H